このページはSquirrelMailを使用したWebメールの設定方法をご紹介しています。Postfix+Courier-IMAPと組み合わせることにより便利なWebメーラを活用することができます。

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Webmail(SquirrelMail)の設定


Webmail(SquirrelMail)の設定手順



※見たい項目をクリックすると説明にジャンプします。



  ●前提条件
  ここでは、Postfix+Courier-IMAPにてメールサーバ環境を構築してあることが
  前提となります。また、内部ネットワークのみでの利用を前提としているため
  外部ネットワークからアクセスされる場合はSSLなどの暗号化が必須となります。


 
  ■WebMail(SquirrelMail)での接続環境
  WebMail(SquirrelMail)での接続環境


  ※PostfixおよびCourier-IMAPの設定に関しましては、Postfix(MTA)の設定およびCourier-IMAPの設定
  を参考になさってください。
 

 PHPのインストール  

 SquirrelMailはPHPで作られたWebメール用プログラムです。
 よってPHPがインストールされていることが前提となります。
 
  ・aptコマンドによりphpをインストール
[root@]#apt-get install php
パッケージリストを読みこんでいます... 完了0%
依存情報ツリーを作成しています... 完了%
* php は既に最新バージョンがインストールされています
0 個のアップグレードパッケージ, 0 個の新規パッケージ, 0 個の削除/リプレースパッケージ, 0 個の保留パッケージがあります。
[root@]#
 すでに最新版がインストールされている場合は、上のようなメッセージがでます。
 インストールが必要な場合は、インストールを行ってください。
  

  ・PHPの動作確認
   以下の記述をファイルをドキュメント・ルートへ保存します。
   ※ドキュメントルート:設定ファイル(http.conf)で設定しているディレクトリです。
   (例では"test.php"という名前でドキュメント・ルート直下に保存)

 <test.phpの内容>
 <?php
  phpinfo();
  ?>

  上記記述は、phpinfoというPHP関数を呼び出すものです。PHPの情報をHTML形式で出力します。

  ブラウザから「https://サーバのIPアドレス(またはドメイン名)/test.php」へアクセスしてみます。
  以下のように表示されればPHPが正常に動作しています。

   
  


  ▲SquirrleMailのインストール手順へ


 SquirrelMailのインストール  

 今回は、wgetコマンドにより日本語パッチ済みのSquirrelMail(最新版)をダウンロードします。
 ・ホームディレクトリに移動します。
[root@]#cd /home/httpd/html/
 
 ・wgetコマンドによりSquirrelMail(日本語パッチ済)の最新版をダウンロードします。
[root@]#  $ wget   https://www.yamaai-tech.com/~masato/Download/squirrelmail-1.4.5-ja-20050714.tar.gz
--15:17:43-- https://www.yamaai-tech.com/%7Emasato/Download/squirrelmail-1.4.5-ja-20050714.tar.gz
=> `squirrelmail-1.4.5-ja-20050714.tar.gz'
www.yamaai-tech.com をDNSに問いあわせています... 完了しました。
www.yamaai-tech.com[210.162.249.194]:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 591,263 [application/x-gzip]

100%[=================================================================================>] 591,263 111.90K/s ETA 00:00

15:17:49 (111.90 KB/s) - `squirrelmail-1.4.5-ja-20050714.tar.gz' を保存しました [591263/591263]

 
 ・ダウンロードしたファイルを展開します。
[root@]#tar xzf squirrelmail-1.4.5-ja-20050714.tar.gz
 
  展開後に”squirrelmail-1.4.5-ja”というディレクトリができます。
  こんなに長いとスペルミスしそうなので、適当な名前に変えます。
  ※ここでは分かりやすく「webmail」という名前に変えました。
[root@]#mv squirrelmail-1.4.5-ja webmail
 
  以上でSquirrelMailのインストールは完了です。


  ▲SquirrleMailのインストール手順へ


 SquirrelMailの環境設定 

 メールサーバの環境設定がすんでいれば、結構簡単です。
 SquirrelMailの展開先へ移動します。(例では/home/httpd/html/wmail/)
[root@]#cd /home/httpd/html/webmail
 
 configディレクトリ内の「config.php」ファイルで設定を行います。
 viエディタで設定ファイル(config.php)を開きます。
[root@]#vi config/config.php
 


 <config.phpファイルより抜粋>

 
・標準言語の選択(日本語に設定)
 
$squirrelmail_default_language = 'ja_JP';
 
・ドメイン名の設定(サーバのドメイン名に変更)
 
$domain = 'example.test.jp';
 
・IMAPサーバの選択(IMAPサーバの選択:ここではCourier-IMAPを選択)
 
$imap_server_type = 'courier';


 以上の設定を確認後に保存します。(viエディタだと";wq")
 

  ▲SquirrleMailのインストール手順へ

 
 SquirrelMailへのログイン

 今回の設定では、SquirrelMailの展開先をホームディレクトリの"webmail"に
 設定しています。
 ログイン画面にアクセスするには以下のURLにアクセスします。
 「https://サーバのIPアドレス(またはドメイン名)/webmail」
 
 以下のようなログイン画面が表示されるはずです。
 
 

  IMAPサーバ上でのユーザ名とパスワードを入力してログインすれば
  以下のようにサーバ上のメールボックスなどが表示されます。 
  
  
  Composeより自分宛のテストメールが送受信できれば正常に動作していると思います。



 
●注意事項
 但し、外部ネットワークからアクセスする場合には、SSLなどの暗号化が必須です。
 ※ここでは、とりあえずWebmailサーバを構築する方法をご紹介しています。
 実際の運用(外部ネットワークからの利用など)においてはさらにセキュリティ対策が必要です。
 導入においては各人の責任において行ってください。




  ▲SquirrleMailのインストール手順へ



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