qpopperとは?
メールサーバー(postfix)に届いたメールをユーザー側のパソコンで見るためには
POP(Post Office Protocol)サーバーが必要となります。
今回は、POPサーバーとして有名なqpopperを使用することにします。
APOPの設定も可能です。(せっかくなので設定しようと思います。)
※ちなみにVineLinuxでは標準でインストールされています。
▲Qpopperの設定手順へ
qpopperのインストール
・aptコマンドによりqpopperのインストールを行います。
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[root]# apt-get install qpopper
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了
* qpopper は既に最新バージョンがインストールされています
0 個のアップグレードパッケージ, 0 個の新規パッケージ, 0 個の削除/リプレースパッケージ, 0 個の保留パ
ッケージがあります。
[root]#
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すでに最新版がインストールされている場合は、上のようなメッセージがでます。
インストールが必要な場合は、インストールを行ってください。
※インストール完了後にアップデートを忘れずに行いましょう。
▲Qpopperの設定手順へ
qpopperの設定
・/etc/inetd.confファイルの編集
qpopperはレスポンスを重視しないため、tpcdを介して起動させる方式で起動します。
セキュリティ上もそのほうが良いでしょう。
viエディタで/etc/inetd.confファイルを開きます。
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[root@]# vi /etc/inetd.conf [return]
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ファイル内のqpopper設定を有効にします。
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<inetd.confファイルより抜粋>
# Pop and imap mail services et al
#
#pop-2 stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.qpopper
pop-3 stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.qpopper←コメントを削除
・・・・
・・・・ |
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・qppopperに接続を許可するホストを登録
viエディタで/etc/hosts.allowファイルを開きます。
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[root@]# vi /etc/hosts.allow [return]
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接続を許可するホストを登録します。
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<hosts.allowfファイルより抜粋>
in.qpopper: localhost 127.0.0.1 192.168.0.1(例) ←許可するホストを登録
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以上で、TCP Wrapperの設定は完了です。
設定を反映させるためにinetdを再起動します。
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[root@]# killall -HUP inetd [return]
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・qpopperへの接続設定を確認
tpcdmatchコマンドで接続設定を確認
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[root@]# tcpdmatch in.qpopper 192.168.0.1 [return]
client: address 192.168.0.1
server: process in.qpopper
matched: /etc/hosts.allow line 10
access: granted ←接続を許可
[root@]# tcpdmatch in.qpopper 192.168.1.1 [return]
client: address 192.168.1.1
server: process in.qpopper
matched: /etc/hosts.deny line 10
access: denied ←接続を拒否
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ここでつまずくと、なぜ接続できないの?っと悩んでしまいますので....
とりあえず、TCP Wrapperの設定が有効だということを確認しましょう。
※TCP Wrapperの詳細は、
TCP Wrapperの設定を参考にしてください。
▲Qpopperの設定手順へ
qpopperの動作確認
・ここでは、telnetコマンドを使ってPOP(ポート番号:110)の接続を確認してみます。
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[[root@]# telnet localhost 110
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
+OK Qpopper (version 4.0.5) at ホスト名 starting. ←Qpopperが起動
user ***(ユーザー名) ←ユーザ名を入力
+OK Password required for ←ユーザ名を認識.
pass *****(パスワード) ←パスワードを入力
+OK ***(ユーザー名) has 7 visible messages (0 hidden) in 5961 octets.
↑パスワードを認識
quit ←quitで終了します。
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以上の確認で、POPサーバーとしてqpopperが動作していることが確認できます。
正常に認識できない場合は、ログなどを確認して見ましょう。
※ログ:/var/log/maillogなどにメールサーバーのログが保存されます。
エラーの原因を探るにはとても参考になります^^;(思わぬところに落とし穴が,,,,)
後は、ご使用のメールソフトの設定をすればきっと動作します。
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qpopperでAPOPを使用する場合
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・APOPとはメールサーバーとの認証で使用する情報を暗号化する技術です。
サーバー側とメーラー側でAPOPに対応している必要があります。
qpopper側は簡単な設定でAPOPを使用できます。
※APOPを使用しない場合は設定不要です。
1、qpopperのAPOP用データベースの初期化
#/usr/sbin/popauth -init
2、ユーザー毎にAPOPアカウントを設定
#/usr/sbin/popauth -user ***(ユーザー名)
New Passwork:***
Retype new password:***
※上記設定を行うと、APOP以外での利用ができなくなります。
(必ず確認してからやりましょう。)
ちなみに私はAPOP対応のメーラーを使っていましたので設定しました。
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以上でqpopperの設定は完了です。
▲Qpopperの設定手順へ
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