Netatalkとは
Netatalkとは、Macintoshとのファイル共有を実現するためのソフトウェアです。
LinuxではNetatalkをインストールすることによりMacintosh環境でのファイル共有機能
を提供することが可能です。
WindowsとMacintoshとLinuxといった混在環境でのファイル共有をLinuxサーバーだけで
実現することも可能となるのです。
※Windows環境での共有にはSambaが必要です。詳しくは >>
Sambaの設定手順へ
それでは、早速インストールしてみましょう。
source.listファイルの編集 & Netatalkのインストール
NetatalkはVineLinuxでは標準でインストールされません。また、aptコマンド
でのインストールもsouce.listを若干修正する必要があります。
以下にaptコマンドでのインストール手順を紹介します。
・viエディタでsource.listファイルを開く
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[root@]# vi /etc/apt/sources.list [enter]
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・source.listファイルの以下の箇所を探して先頭のコメントをはずす(VineLinux2.6の場合)
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</etc/apt/sources.listファイルより抜粋>
##
## Vine Linux 2.6 FTP
##
# (ring mirror)
rpm https://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus plus-noarch ←ココ
rpm-src https://www.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus ←ココ
#
# (jaist mirror)
#rpm ftp://ftp.jaist.ac.jp/os/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus plus-noarch
#rpm-src ftp://ftp.jaist.ac.jp/os/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus
#
# (kddlabs mirror)
#rpm ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/distributions/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus plus-noarch
#rpm-src ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/distributions/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main plus
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※
# (ring mirror),
# (jaist mirror),# (kddlabs mirror)のどれかを有効にすればOKです。
・aptコマンドでインストールを実行
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[root@]# apt-get install netatalk apt-get install netatalk
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了
* netatalk は既に最新バージョンがインストールされています
0 個のアップグレードパッケージ, 0 個の新規パッケージ, 0 個の削除/リプレースパッケージ, 0 個の保留パ
ッケージがあります。
[root@]#
|
すでに最新版がインストールされている場合は、上のようなメッセージがでます。
インストールは不要ですので、次に進んでください。
インストールが必要な場合は、インストールを実行後に進んでください。
Netatalkの設定(AppleVolumes.defaultファイルの編集)
さっそく、Netatalkの設定を行いましょう。
・共有する環境(アクセス領域やアクセス権)を設定します。
■想定する設定条件
◇ホームフォルダを共有する(アクセスできるのは本人のみ)
→デフォルトのままでOKです。
◇共有フォルダを作成する(グループ内のみアクセス可能)
→共有フォルダのアクセス設定が必要です。
※アクセス権と所有者を変更します。
共有するディレクトリおよびアクセス設定はLinux上で行います。
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■アクセス権と所有者の変更方法
・ アクセス許可の変更:chmod -R ***(パーミッション)
・ 所有者の変更:chown -R ***(所有者:ユーザ名)
※-R オプションによりディレクトリ内全てのアクセス許可および所有者を変更できます。
(それだけに変更の際は注意が必要です!!) |
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・viエディタで「
AppleVolumes.default」ファイルを開きます。
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[root@]# vi /etc/netatalk/AppleVolumes.default [enter]
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・「
AppleVolumes.default」ファイルでの編集箇所
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</etc/netatalk/AppleVolumes.defaultファイルより抜粋>
#最終行に以下の2行を追加しました。
#共有ディレクトリ 共有名
~ HOME ←ホームフォルダの設定
/home/public/ public_share ←共有フォルダの設定 |
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以上でNetatalkの基本的な設定は完了です。
Netatalkの起動
以下のコマンドでNetatalkを起動します。
・Netatalkの起動
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[root@]# /etc/rc.d/init.d//atalk start [enter]
・・・ Starting AppleTalk services:
Starting atalkd: [ OK ]
Registering ****:Workstation: [ OK ]
Registering ****:netatalk: [ OK ]
Starting papd: [ OK ]
Starting afpd: [ OK ]
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上記メッセージが表示されれば無事に起動しています。
さっそく、クライアント(Mac側)からアクセスしてみましょう。
(1)マック側からの接続(例):セレクタよりサーバに接続
(2)サーバ側(Linux)でのユーザ名とパスワードを入力します。
(3)AppleVolumes.defaultファイルで設定した共有名が表示されます。
正常のNetatalkのサービスが開始されてそうです。
さらにプリンタの共有などもできるようですが、当面はファイルサーバとしての運用のみ
でいこうと思います。
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