このページはVineLinuxでのカーネルアップデート手順をご紹介します。

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kernelのアップデート手順


■kernelのアップデート手順

kernelのアップデート手順

※見たい項目をクリックすると説明にジャンプします。


 
kernel(カーネル)とは? 
 カーネルとはOSの中核となる部分で、基本的な機能を実現するためのソフトウェアです。
 新しいドライバの更新やバグフィックスなど頻繁にアップデートされています。
 自分の使っているカーネルのバージョンを確認して、それより新しいバージョンが存在しないか
 チェックしてみましょう。
 ※アップデートの可否は各人の判断で行ってください。


  ▲kernelのアップデート手順へ


 kernelのインストール  
 ・インストールする前に、現在使っているカーネルのバージョンを確認します。
[root@]# uname -r
2.4.22-0vl2.17
  OS のリリース番号(カーネルのバージョン)が表示されます。


■unameコマンドの使用方法 [オプション]...
システム情報を出力する. オプションがないときは -s オプションと同じ.

-a, --all すべての情報を出力する
-m, --machine コンピュータ(ハードウェア)の種類を出力する
-n, --nodename ネットワークにおけるホスト名を出力する
-r, --release OS のリリース番号を出力する
-s, --sysname OS の名称を出力する
-p, --processor ホストの CPU タイプを出力する
-v OS のバージョンを出力する
--help 使い方を標準出力に表示する
--version バージョン情報を標準出力に表示する



 ・aptコマンドによりカーネルのインストールを行います。
[root@]# apt-get install kernel
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了
パッケージ kernel は以下のパッケージで提供されているバーチャルパッケージです。
・・・・・
↓smp : 複数のCPUを搭載しているPC用カーネル
kernel-smp#2.4.22-0vl2.19 2.4.22-0vl2.19
kernel-smp#2.4.22-0vl2.18 2.4.22-0vl2.18
kernel-smp#2.4.22-0vl2.17 2.4.22-0vl2.17
kernel-smp#2.4.22-0vl2.16 2.4.22-0vl2.16
・・・・
↓BOOT : 機能を最小限したカーネル
kernel-BOOT#2.4.22-0vl2.19 2.4.22-0vl2.19
kernel-BOOT#2.4.22-0vl2.18 2.4.22-0vl2.18
kernel-BOOT#2.4.22-0vl2.17 2.4.22-0vl2.17
・・・・
↓通常のカーネル
kernel#2.4.22-0vl2.19 2.4.22-0vl2.19←私の場合は環境に合わせてコレを選択
kernel#2.4.22-0vl2.19 2.4.22-0vl2.19
kernel#2.4.22-0vl2.18 2.4.22-0vl2.18
kernel#2.4.22-0vl2.18 2.4.22-0vl2.18
kernel#2.4.22-0vl2.17 2.4.22-0vl2.17
・・・・
インストールするパッケージを明示的に選択する必要があります。
E: Package kernel has no installation candidate
  現在提供されているカーネルのパッケージ一覧が表示されます。
  ※kernelのインストールではパッケージを明示的に選択する必要があります。

  使用しているカーネルのバージョンより新しいバージョンが存在するか確認します。
  パッケージ一覧から最新版のカーネルを明示的に選択してインストール。
[root@]# apt-get install kernel#2.4.22-0vl2.19 2.4.22-0vl2.19
・・・・
(途中は省略)
・・・・・
RPMコマンドを実行しています(-i)...

  以上でカーネルのインストールは完了です。


  ▲kernelのアップデート手順へ


 lilo.confの編集
 lilo.confの内容を書き換えて、新しいカーネルで起動できるよう設定します。

 ・viエディタでlilo.confを開き、新規に新しいカーネルの設定を追加して保存します。
  
  viエディタでlilo.confを開く
[root@]# vi /etc/lilo.con    [enter]

  lilo.confの内容を編集(赤文字の部分を新規に追加)

<lilo.confの内容を抜粋>

compact
prompt
timeout=50
default=linux.new
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
message=/boot/message
linear

image=/boot/vmlinuz-2.4.22-0vl2.19 ←新しいカーネルを指定
label=linux.new  ←起動時に常時されるラベル名を指定
read-only
root=/dev/hda1
lock


↓古いカーネル選択も残しています。(いざという時のために)
image=/boot/vmlinuz-2.4.22-0vl2.10 
label=linux.old
read-only
root=/dev/hda1
lock


  上記修正を加えて、lilo.confファイルを保存します。
 

  ▲kernelのアップデート手順へ


 liloの更新(lilo.confファイルの変更を反映)  
 ・最後に以下コマンドでliloの更新を行います。
[root@]# /sbin/lilo    [enter]
Added linux.new *
Added linux.old

[root@]#

 以上の設定を完了したら、サーバーを再起動してください。
 新しいカーネルがliloで選択できるようになります。

 ついでに、kernel-headersもアップデートしました。
 (kernelとkernel-headersは運用上必要なパッケージなので...)
[root@]# apt-get install kerne-headers   [return]

 基本的には、kernelとkernel-headersは更新したほうがよさそうです。
 必要に応じて(ディスクの余裕があるなら)kernel-docやkernel-sourceも更新しましょう。


  ▲kernelのアップデート手順へ




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