Wiring Piとは、ラズパイでGPIOを制御するのに必要なC言語用のライブラリィです。C言語でGPIOを使うのにこのライブラリが必要なので最初にインストールしておきましょう。WiringPiをインストールするとgpioというコマンドもインストールされます。このコマンドを使うと、シェル上でGPIOを制御することができます。
Wiring Pi のソースコードを Git で入手するための下準備
$ sudo apt-get install libi2c-dev $ sudo apt-get install git-core
ユーザーのホームディレクトリに移動し、ソースコードを入手
$ cd ~ $ git clone https://github.com/WiringPi/WiringPi.git
Wiring Pi のソースコードが wiringPiディレクトリとしてクローンされますので、ディレクトリ内に移動してビルドします。
$ cd WiringPi $ ./build
では、実際にGPIO4端子にLEDを接続して確認してみましょう。
※以降の説明はGPIO4端子を例に記載しています。

まずは、Wiring Pi を使ってコマンドターミナルでGPIO端子を制御できます。
$ gpio -g mode 4 out $ gpio -g write 4 1 $ gpio -g write 4 0
次はC言語を使ってGPIO端子を制御します。
gccコマンドでコンパイルし手実行します。※ 「-lwiringPi」で、ライブラリをリンクする必要があります。
$ gcc -o exe_LED LED.c –lwiringPi $ ./exe_LED
LED.cの中身
#include <wiringPi.h>
#define GPIO4 4
int main(void) {
int i;
if(wiringPiSetupGpio() == -1) return 1;
pinMode(GPIO4, OUTPUT);
for(i=0; i<10; i++){
digitalWrite(GPIO4, 0);
delay(950);
digitalWrite(GPIO4, 1);
delay(50);
}
digitalWrite(GPIO4, 0);
return 0;
}
最後にPythonを使ってGPIO端子を制御してみましょう。※WiringPiインストールなしでも実行可能です。
$ python LED.py
LED.pyの中身
#!/usr/bin/env python
# coding: utf-8
# LED.py
import RPi.GPIO as GPIO
import time
led_pin =4
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(led_pin, GPIO.OUT)
for i in range(3):
GPIO.output(led_pin, True)
time.sleep(1)
GPIO.output(led_pin, False)
time.sleep(1)
GPIO.cleanup()
以上、GPIO端子の制御方法(コマンド、C言語、Python)の説明でした。