ラズパイに外付けHDDを接続してネットワーク経由でアクセスできるようにファイルサーバー化します。
環境
・ラズパイ:Raspberry Pi3 B
・外付けHDD(USB給電タイプ)
とりあえず、Sambaをインストールして、自宅内のPCからディスクにR/Wできるようにする。
作業手順
1.外付けHDDをマウント
2.Sambaのインストール
1.外付けHDDをマウント
まずは、外付けHDD(フォーマット済)をラズパイのUSBに接続します。
手順1.「fdisk-l」コマンドで接続したHDDがOSから認識していることを確認します。
$ sudo fdisk -l ・・・ Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sda1 2048 1953523119 1953521072 931.5G 7 HPFS/NTFS/exFAT
手順2. 「blkid」コマンドで認識したHDDのUUIDを取得します。
$ sudo blkid /dev/sda1 /dev/sda1: UUID="XXXXXXXX…XXXXXXXX" TYPE="XXXX"
手順3. 確認したUUIDをfstabに書き込みます。
$ sudo vi /etc/fstab UUID="XXXXXXXXXXX" /mnt/hdd ntfs-3g defaults,nofail 0 0
以上で準備OKです。
再起動すると、接続したHDDが起動時に「/home/hdd」にマウントされるようになります。
2.Sambaのインストール
ラズパイをファイルサーバーにするためにSambaをインストールします。
$sudo apt-get install samba
Sambaにアクセスできるユーザーとパスワードを設定します。
$sudo smbpasswd -a ユーザー名
設定ファイル(smb.conf)に以下の設定を追記します。
$sudo vi /etc/samba/smb.conf
smb.confの中身
セキュリティを考慮して、アクセスにユーザ名とパスワードを入れる設定にした。
[global]
security = user //アクセスする際にユーザー名とパスワードを自動送信するモード
[RaspberryPi_3B]
comment = RaspberryPi
path= /mnt/hdd/
read only = no //読み書きするので"no"に設定
force user = AAA //アクセスするときは、全員AAAというユーザになる
valid users = AAA,BBB,CCC //アクセス可能なユーザID
guest ok = no //ゲストアクセスは不可
browsable = yes //ネットワークコンピュータに表示するかどうか
unix extensions = no
hosts allow = 127. 192.168.0. 192.168.1.
忘れずにSambaユーザーの登録を行っておきます。
登録するユーザーは既にUNIXシステムに登録しているユーザーでなければいけません。
$smbpasswd -a userxx New SMB password: Retype new SMB password: Added user userxx.
設定を反映するため、サービスを再起動します。
$ sudo systemctl restart smbd $ sudo systemctl restart nmbd
再起動後のWindowsのエクスプローラに”\\ラスパイのIPアドレス”を入れると、共有したディレクトリに入れるはずです。
■参考URL
https://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/756fstabnum.html
/etc/fstabに記述されている数字の意味
システム起動時にマウントされるデバイスは、/etc/fstabで設定されている。
LABEL=/ / ext3 defaults 1 1 |
第1列はマウントするブロックデバイスやラベルなど、その右の第2列にはマウントポイントが記述されている。第3列にファイルシステムの種類、第4列がマウント時のオプションである。
第5、第6列には、それぞれ数字が記述されている。第5列の数字は、ファイルシステムをdumpする必要があるか否かの指定。「0」または無記述の場合はdump不要のファイルシステムであると見なされる。
最後の第6列の数字は、システム起動時にfsckチェックを行うか否かの指定。「0」の場合はチェックを行わない。ルートファイルシステムでチェックを行う場合は「1」を指定する。また、ルートファイルシステム以外でチェックを行う場合は「2」を指定する。
smd.confの設定で、
↓以下を有効にした場合
hosts allow = 127. 192.168.0. 192.168.1.
ネットワークコンピュータで表示される
「raspberrypi」からアクセスできない。
「\\ラスパイのIPアドレス」でアクセスすれば問題ない。